盛り上がりを見せるシクロクロス。
私が自転車競技を始めた25年前は冬場のトレーニングみたいな感じで、記憶にある限りでは長野で開催される「シクロクロスミーティング」が雪の積もる寒い中、熱い戦いが日繰り広げられていた。
冬場のトレーニングそれ以上のものはあったと思う。
話は端折るが転職・脱サラ・子育て等々20年以上自転車を離れ、40代も半ばを過ぎようやく自転車に乗る余裕が出てき、数年かけてやっとシクロクロスを楽しめる体力と気力が出てきた。
関西シクロクロスは細かいカテゴリーに分かれており、また、開催場所も大都市圏からのアクセスも良く、非常に参加人数が多いイベントであり、昨シーズン2022-2023最終戦は1000人を超える参加者があり、市場調査にはうってつけのイベントである。
今シーズンからチーム名は「もりや農園」に統一し、私と次男がフル参戦の予定である。
関西シクロクロスのシーズン前半は日中は汗ばむ陽気であり、12月~2月は時には雪が舞うような極寒のなかで行われる。
また雨や雪でも開催されるので、様々な気象状況におけるサイクルウェア・防寒対策・機材の対策などを間近で見ることができる。
尚、今シーズンは私がマスタークラス最上位のM1を走ることができ、本気でやっているライダーの姿を間近で観察できる機会だ。
次男は小学5年生になりCK3へのカテゴリー変更となった。キッズカテゴリーには機材の制約はなく、シクロクロスバイクで出る選手・MTBで出る選手が混在している。
この年齢は成長が早く、最適なサイズの自転車を用意しても1年で合わなくなる可能性もる。
親の懐を悩ませつつも、そろそろ大人と同じ規格のホイールを使えるようになってくるので、新たな機材の購入理由にもなりえて大事なマーケットかもしれない。
では本題、開幕戦の開催場所は昨年新設された。
場所は和歌山県御坊市にながれる日高川河川敷の特設会場。
同市の市長が挨拶&スターターを務めるほど自転車に力を入れている。
また、和歌山県自体も自転車振興に力を入れているようで、輪行袋を使わずに自転車を電車に載せられることもできる取り組みも行われているようだ。
今回は遠方という言こともあり前泊をしたが、宿泊先のオーナーも県や市が自転車に力を入れている状況を肌で感じていると語っていた。
サイクルブームは終わった、なんてことはない。まだまだ伸びるマーケットなのである。
その御坊市のコース、昨年は非常に走りやすい芝コースで、力を出しやすいコースであった。
シクロクロスはテクニカルなセクションもあり、バイクコントロールが下手くそだと思うように走れず不完全燃焼で会場を後にすることもある。
初戦がイージーなコースであるのは精神的にもありがたいはずであった。
前日試走の動画がyotuubeにアップされると、だれもがその変容ぶりに愕然としたはずである。
夏の増水で河川敷に砂が堆積し、高速芝コースが一転、砂地獄に変容していたのだ。
M1は朝一番のレースで、朝の試走でだいたいのラインを検討つけるも、始まってみないと分からない部分もある。
今回は私の走力も考え、砂区間は早めに降りてバイクを押す。無理に乗車しないこととした。
また非常にドライコンディションなので泥詰まりの心配もないので、ロードバイクで走ることにした。
ここでシクロクロスにつかう機材について紹介したい。
かつてはロードバイクに太めのタイヤを履いて走っていたのであろう。
が、今ではほぼ専用バイクで走る。
一部カテゴリーではMTBでの走行が認められているが、ほとんどがシクロクスバイクなのである。
シクロクロスにある唯一の敷居といえば、専用の機材をそろえる必要がある点だ。
ここ数年、グラベルロードなるものが登場してはいるが、
グラベルロード=長距離を走る
シクロクロス=長くて1時間。テクニカルなセクションも多く長距離安定性より小回り重視
と似たようなタイヤをつかうのにバイクの性格は全然別なのである。
が、ここにきてロードバイク自体のタイヤがどんどん太くなり、フレーム側のクリアランスは28cを超え、30c 32cというフレームも出てきた。
偶然にも私が使用しているELVES社のFALATH EVOというエアロ形状のフレームは32cまで許容しておりシクロクロスのブロックタイヤを装着してもそこそこのクリアランスがある。
ロードバイクをそのままホイール・ペダル交換でシクロクロスに使えるならば余分な機材を購入しなくても済むので、大きな可能性がある。
ということで今シーズンはできる限りロードバイクで参戦し、どこまで通用するのか、とシクロクロスバイクとの違いもみていきたい。
そもそもこれほどシクロクロスは熱いのに、肝心のフレームの選択肢が非常に限られている。
アメリカの影響でグラベルロードのラインアップはやたら充実しているのに。
シクロクロスがぎりぎり走れて、ロードバイクとして山もシャキシャキ登れて、ジュニア・女性も使えるフレームサイズから展開すれば結構いい線いけるのではないかと感じる。
レースの状況は動画にしてまとめた。
今回のイベントでも色々情報収集ができたので大変有意義であった。
先にも述べたが今回は遠方につき前日宿泊を行った。
その際紀伊半島一周、串本経由で現地入りをした。
風光明媚な海岸線のドライブではあったが距離が長くレース前日には不向きであった。
前日試走の様子は夕刻に「とれとれの湯」にて動画を確認し、機材の選定やコース攻略についてチーム内で十分な議論をして臨んだ。
また最後に大会会場のからすぐにあるスーパー銭湯でレース後の分析・市場調査の情報交換をチームメンバーと行い、活発な議論となった。
今後の当社の活動に良い影響をあたえるイベントであった。
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