2023年6月3日に開催されたグラベルライドイベント、アンバウンド・グラベルに参加してきました。
アメリカで人気のグラベルロードですが、正直日本にいる分にはピンときません。で、本場のレースに参加してみることにしました。
この投稿ではレースの概要と旅程を紹介します。
日本からの行き方
まず開催地はアメリカ・カンザス州にあるエンポリアという町を起点に行われます。ルートは毎年変わるようですが、2023年はエンポリアから反時計周りにぐるっと回るルートでした。
日本からエンポリアへは当然飛行機で行くのですが、最寄りの飛行場はカンザスシティ国際空港で、エンポリアの北東230kmに位置します。
日本からカンザスシティ行きの直行便はありませんので、どこかで乗り継になります。
また帰りの便は朝便しかなく、必然的にカンザスシティ国際空港周辺のホテルで一泊してから帰国となります。
旅程をまとめるとこんな感じです。
羽田
→11時間ぐらいのフライト
→乗り継ぎ
→2時間程度のフライト
→カンザスシティ
→レンタカー
→エンポリア周辺の宿へ移動
ここで注意点が2つ
- 自転車を預ける際、タイヤの空気圧を少し抜き、Di2のバッテリーは外し、ライトやサイコンなども外しておくとスムーズに預けることができます。
- アメリカ乗り継ぎ時に入国審査、税関があります。この時に一旦バイクを受け取り、再度預け入れが必要です。混雑すると乗り継ぎに間に合わない可能性がでてきます。今回ミネアポリスで1時間30分のトランジットでしたが、全部済ませて次の搭乗口についた頃には搭乗開始時刻でした。
期間中の滞在先
次に問題になるのが滞在先です。エンポリアはそれほど大きな街じゃありません。そこに全米中から4000人以上のライダーが集まってくるのであっという間に宿泊先は埋まります。
例えば次の日程の場合、エンポリアに3泊します。
- 1日目(木)、移動して午後にエンポリア到着、宿にチェックイン
- 2日目(金)、コース試走、大会受付、エキスポ見て回る
- 3日目(土)、レース当日 50マイル、100マイルなら夕方までにはゴール。200マイルは夜中にゴール
- 4日目(日)、チェックアウト
日本から参加された方々に聞いたところ、ツテがあるので手配してもらっていたようでした。
が、ソロ参加、知り合いもいない私の場合はオフィシャル情報に頼るしかありませんでした。
ここでアンバウンド・グラベルのエントリー方法をお伝えしないといけません。
秋ぐらいから募集開始となり抽選で参加が決まります。が、海外枠というものがあるようで、日本からのエントリーはほぼ通るようです。
結果は2月頃に発表され、それと同時にエンポリア大学の学生寮滞在の申し込みが開始されます。
エンポリア大学はスタート地点まで歩いて行けるほどの距離なのですが、ここは一瞬で埋まるようです。
周辺のホテルは50km以上離れた所でないと空きはありませんでした。ま、レンタカー使うなら問題ないかもしれません。大会当日の朝でも、エンポリアの街中にある駐車場は空きがありました。駐車料金という概念もなさそうです。
その他、FACEBOOKグループで期間中家を貸します、貸してください的なグループもあり、そこでかりる事もできるようです。
私は公式サイトから紹介のあったキャンプ場でのテント生活を選びました。グラベルレースと同時にキャンプも楽しめ、3泊で140ドルと割安なのも魅力的です。この件に関しては詳しく別記事で紹介します。
私の場合
で、私の場合ですがせっかくアメリカまで行くので走るのはレースだけじゃもったいない、ということでカンザスシティからエンポリアまで230km自走することにしました。
そのため次のような日程です
- 5/31(水) 出国、同日夕方カンザスシティ到着(日付変更線を越すため)
- 6/1(木) カンザスシティ→エンポリア230km移動(自転車)約12時間
- 6/2(金) 試走(40km)大会受け付け
- 6/3(土) レース当日(100マイル)
- 6/4(日) 移動(100kmトピカという街で一泊)
- 6/5(月) 移動(130kmトピカ→カンザスシティー空港)
- 6/6(火) 朝の便で帰国
このメリットとしては
- アメリカ自転車旅を満喫できる
- トータルで700km弱乗れる
- クルマの運転をしなくていい
- 交通量が少なく走りやすい
デメリットとしては
- 日中30℃を越すので予想以上につらい
- 商店がほとんどなく、水・食料をしっかり用意しないとヤバい
- ルートを見誤るとグラベルロードになる
- 荷物もあるので2日に分けると余裕
- 天気が悪かったら大変
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